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プラハ国立歌劇場オペラ 魔笛
JUGEMテーマ:音楽


1週間遅れになるが、先週の火曜日15日に文化会館に魔笛を聞きに行ってきた。文化会館の4階はおなじみの席だが、今回は5階席。そのかわり見やすいように正面席をあえて押さえた。5階となるとオペラグラスならぬ私のニコンの双眼鏡(実はこの双眼鏡は、長野オリンピックでバイアスロン競技の的への命中を見るために購入したもの)は威力抜群で、まるでNHKのテレビを見ているように歌手のアップが拝める。

さてさて、今回の演出の特徴を少しばかり。まずオペラなのに幕がおりないところが変わっている。最初から舞台にはえんじ色の衣装を着た15名ほどのバレエダンサーが屈伸などしている。はてこの人達は何の役なのかと思いめぐらせていると、序曲が始まり曲に合わせて華麗に踊り出す。そのまま第1幕へと進んでいく。この15名ほどのダンサーは、日本で言うところの「黒子」のような役回りで、歌手のじゃまにならない程度に動き、ステージの袖で演出の手伝いなどもする。

魔笛というとドラゴンのような怪獣がまず冒頭に出てくるのだが、今回は天井から紐で釣った大きな大きな布がふんわりと舞い降りてきて怪獣の役割をする。そのあと、この大きな布はありとあらゆる演出の道具となり、照明を浴び、映写のスクリーンになり、最後にはカーテンコールのカーテンの役目さえ果たしてしまうのだ。大がかりな舞台装置がない今回の舞台なのだが、この布が万能の役割を演じていた。

歌劇場オペラ管弦楽団はというと管はフルメンバーだが、いかにも弦楽5部は人数が少ない。やはりオペラは管弦楽より歌なのだろうか?来日初日ということもあり、メンバーは長旅でお疲れのようで、ファゴットはオーバーランする。クラもリードが合わないようで少し薄い音色。全体的に不揃いな印象をもってしまった。歌手が主役のオペラのこととてオーケストラピットの管楽器奏者は適当に離席して休憩していた。クラは第1幕の途中で引っ込み、第2幕にバセットを持って登場してきた。こんな動きがみられるのも5階席だからで、結構みていて楽しい。双眼鏡で歌手をみている人は沢山いるが、オケを観察しているのは私くらいだろう。

肝心の歌だが、第1幕は初日のせいかあまりぱっとしなかった。夜の女王の1-4のアリアもいまいちだった。歌手はエレオノーレ・マルゲールという気鋭のソプラノ。休憩のあとの第2幕は調子がでてきたようで、打って変わってよくなり、2-14の夜の女王のアリアはそれはすばらしく会場から大きな拍手が湧き起こった。マルゲールが歌うのは15日と16日だけらしいので、運が良かったようだ。

演出で変わっていたところをもう一つ。魔笛だから魔笛の旋律が全編に出てくるのだが、通常はオケピットでフルート奏者が歌手の振りにあわせるところ、今回はモーツアルト風のきれいな衣装を着た奏者が木製のフルートを舞台上で歩きながら吹いていた。じゃまになりそうな感じだが演出がうまく全く違和感なくみることができた。

会場は大入り満員と言いたいところだが、4階席、5階席がぎゅうぎゅうの満席なのに比べ2階席や3階席はほとんど空席という状況だった。ま、日本でオペラというと料金が高いので、良い席は売れ残って当然なのかもしれないが、ちょっと寂しい気もした。でも、隣の人は夫婦で見ていたし、前の席の男性二人もオペラ好きのようで、最後に歓声を飛ばしていた。

今年は何回かオペラを見に行こうと思った次第である。

Posted by : 春野おがわ | 音楽 | 23:15 | comments(0) | -| - |
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